思いつきで企画した、初心者の為の初心者だけの2日間のアイス・クライミング講習会。参加するのはウチのスタッフと友人たち。教えてもらうのは国際山岳ガイドの長岡さん。
一年前に受けたアイスクライミング講習、隣の組で檄を飛ばしていた長岡さん。彼のモットーである打たない、蹴らない、頑張らない にとても惹かれた。それまではアイスクライミングと言ってイメージするのは、使途不明の道具を沢山ぶる下げてガンガン、氷の破片を飛び散らせながら登っている .....そんなイメージだった。でも、彼が言うのはアイスクライミングのポイントは景勝地でもあったり、自分の後の人たちの場でもあるのだから、なるべく自分の痕跡は残さず..........
そうだそうだ、その考え方は賛同できるというかピンとクル。だから、今回の思いつきの講習会企画では最初から長岡さんと決めていた。
しかし、全員まったくの初心者ばかり。
一体どうなる事かと行き帰りの事故の心配も含めてドキドキしていたけど、旨く対応された講習内容で参加者全員、大変楽しく集中して遊べた。これで参加者の中で何人かの興味のドアが開けばそれでよし。
道具も格好もテキトー且つ、出鱈目。
アウト・ドア寄りと言っても完全な"外道"な立ち位置の自分たちの仕事。一番極端な端っこのアイスクライミングの世界を垣間みる事で見聞の振幅も大きくなる。相手がどんなものか判らないと、自分たちのスタイルで安心して臨めないから、極端な世界から入っていけばいいんじゃないかと企画した講習会だった。
どうなんだろう、何かに繋がっていけば面白そうだけど今シーズン、あと何回臨めるだろう。しかし、気温は-15℃くらい、日中もマイナス世界。寒かった。
(小林)