01/30/*11 朝-19℃

伐るのは太いの、細いの取り混ぜて10本。
深山桜(たぶん)がほとんどでひょろひょろの白樺も少々。先週に続いてのシロウトが誰もいない森の中全裸で奇声を上げチェーンソウとナタを振り回しての4日間にわたる森林伐採による環境破壊の第3日目

樹冠がからんでいる樹だけを伐るんだけど、やはり伐る時は気が引ける。此処に生えている樹は40年ほど経っている樹ばかり、40年の生涯に幕を下ろして薪になってもらう....すまないね。そんな女々しい都合のイイ事を思い浮かべながらも結局、伐る伐る伐る。チェーンソウ抱えて斜面を登るのがツラくなってきたところで本日、終了。夜になって外気温は-13℃になってる、ストーブの近くにいないとすきま風が寒い、というか全体にもの凄く乾いた冷気に包まれている、ストーブの周りのみ例外的な状況。夜更かしも不可能なので、そのまま寝るが夜が明ける頃には温度計の表示が-19℃.........!見なかったフリして朝日が差し込むまで寝袋の中へ退避。日中の作業中でも-6℃と耐寒訓練状態。着込んでいるから首から下は問題ないけど顔の露出している部分が痛い。首筋から入り込む冷気で汗も凍る。

震えながらの朝飯を取って作業に取り掛かる。
前夜に目立てしたチェーンソウの切れ味はとても気持ちがいい。木っ端が薄い破片になっていれば切れている証拠、粉状の木っ端になる前に目立てる。さっき話した伐る前の躊躇なんて伐り始めたら吹っ飛んでいる。倒す方向と樹の傾き見ながら下敷きにならないように、山奥でペシャンコになってはいけない。まぁ、とにかくスパスパと気持ちよく作業は進行するんだけど、日頃のか弱い生活で腕と手がパンプしてくる、危ないからココで終了。雪面に転がる倒木を方付けたいけど途中でどうにもなんなくなって、そのまま放り出して次回、片付ける事にした。帰りの運転もあるからハンドル握れないと真っすぐしか走れなくて突っ込んでしまう....
体力使い果たしてぼーっとして痴ほう状態のまま東京に辿り着く。高速から見えてくる新宿のビル群、なぜかホッとする、自然の中がホッとするんじゃあなかっ
たのか。とにかく東京に帰って来たんだ、モー何も出来ん全行程終了。

(小林)

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