03/07/'10 0℃

曲樹の伐採、第3回目のハズだったけど撮影の為にキャンプ道具をPick Upしての日帰り山行き。

朝、到着してみると前日の雪がデッキ上にまだ残っている。この時期、恒例の到着後デッキからの雪下ろしに汗かいた後、ついでだから道具小屋の整理をしながら撮影に使う物を取り出して床に並べて行く。

今回の撮影のお題は"1週間の外暮し"を再現するパッキング寝る事、食べる事、着るもの、お楽しみ道具とジャンル毎に小分け袋に詰めて行く。
しかし、こうして見ると昨今のウルトラライトな時代に反して床に並べた自分の所持物たちはそんな世相をまったく反映していないモノばかり.........。
それに自分の"1週間の外暮し"は焚き火なくしては考えられない、だから火の粉対策でナイロンの軽いウェアもなし。
2泊くらいならテントいらないけど"1週間の外暮し"ではテントも入れとかないとなぁ、だったらマットも毛布も、音楽も聴きたいし本も必要だなぁと、積み上げたギアの量は、どのリュックにも収まらない30kgは優に越えている。
そうそうカメラもまだ入れてないし、ならばソーラチャージャも要る。
あーっと熊のヌイグルミは......どうしよう。

誰かがバックパックの入門書に書いていた文章を思い出す。"山に入るときは何を持って行くかでは無く何を持って行かないか" だと書いてあった。そうした賢人たちの知恵ある言葉は荷作り最中の自分の耳にはまったく届かず、大量の物資を目の前に達人たちとのレベルの違いに呆然と立ち尽くす。

試しに担いでみたら、子供の頃に家に来ていた行商のおばちゃんたちが担いでいたうずたかく積み上がった背負い籠にも負けない高さになっている。
歩けるんだろうか?
1週間、近所の公園までは行けるけど最寄りの駅まで辿り着けるだろうか?
これじゃあ、バックパッキングじゃなくて引っ越しだと一人ボヤく。一体、いつになったらこういった行為の要領が掴めるようになるんだろう?

窓の無い道具小屋でパッキングの作業に夢中になっていたら外は夕方には雪がまた積もっていた。

小林

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