土いじりに没頭していたカミさんが立ち上がりデッキに居るこちらに向かって聞けとの合図。耳を澄ませば、山のどこかからカッコウ、カッコウとこの春、初のカッコウの鳴き声。
土地の大先輩が言っていた、苗を植えるのにカッコウの鳴き声を聞いたら植えるタイミング。春の農業や園芸仕事の始まりを告げる鳴き声なんだ。
カ ッコウ~ ♪ カ ッコウ~ ♪
その声に告げられ、ここいら一帯の畑でレタスの苗が畑にキレイに並び始めた。
そんな川上村に展示会前なのに来ている。
カミさんは、そんな訳で苗植えやタネ蒔きをする為こちらは鹿の侵入を防ぐ柵の工事を見守る為。
冬の間に間伐したカラマツで柵を作ってもらうんだけど、どうやら、自分が倒したカラマツだけでは量が足りない事が製作が始まった途端、判明。仕方なしに15本くらい追加で倒したけど、村の人は春のこの時期に伐った樹は水分を吸い上げまくっているので、スグ腐るからよしといた方がいいと忠告してくれるが、何とか自前の材でやってしまいたい。冬の間伐をテキトーなところで中断した自分が悪いナと反省しきりだけど、今更遅い。そのたっぷり水っぽいカラマツを補充しながら西側の境界線の柵は完成。東側のカラマツ林の中の柵の材料をどうすればいいんだろうか?こまったなァ、宿題だけど、どうしよう?東京に帰ったら、展示会の準備などで鹿柵どころではなくなってしまいそうだし....とにかく、林内に積んである細すぎな物、太い物も取り混ぜて、不揃いを強調して製作してもらう事でなんとか出来るとこまでやってもらう作戦で。
柵の事で頭が一杯になって過熱してるから今回、同行の友人と3人と一匹でウラヤマへハシゴ担いでタラノメ狩りに出掛ける事にした。
先週は不慣れで判らなかったけど、どうやら先週採取したタラノメは、間違いでアレはハリギリという山菜だったらしい。天ぷらなどで食べるのはタラノメと同じ。しかし、なんと川上村の人々はこれをニセのタラノメと蔑み食べない......。だから、車で村内を走っていると至る所でこのハリギリの樹をよく見掛ける。タラノメやコシアブラなら喜んでたべるのに.....。まぁ、とにかく そんな理由で手つかずのハリギリのスプラウトが大量に手に入る。天ぷらにしたり、サラダにしたり。しかし、大人3人でハシゴも動員されたせいでちょっと、穫りすぎた......。というか、今シーズンはもういいかな。
さぁ、さすがに展示会だから、来週は来れないけど金環日蝕もドピーカン状態で観察できたし、お腹も一杯になったから帰ろう。
中央自動車道は集中工事の為、関越道から帰京。
(小林)