到着早々、我ら夫婦は各自手塩に掛けている斜面で灌水を開始。
それくらい川上は乾いている。
居ない間、まったく降ってないわ雨.....
水を撒きながら林床にこびり付く枯葉が目に付く。
春を迎える山の暮しは都会人のロマンティックな想像を越えてな〜んの派手さもゆったり加減も無いそんな春の週末。
冬の間に林床に降り溜ったもの凄い量の落ち葉。春先の風で吹き飛ばされてもまだまだ大量の枯葉が地面に残っている。去年は春の枯葉掃除大会をしなかったような....というか芝のタネ撒くので忙しすぎて去年はパス。だから仕方ないヤルか.......2年分の森の掃除。
大方の面積は放っといて芝のタネを蒔いているゾーンだけ、この2年分の枯葉搔きをしましょ。こんな事ヤルつもりじゃあなかったのに目についてしまった以上やらない訳にはいかない。針金曲げたようなクマデで林床の掃除に着手。
ちょっと引っ掻いただけですでに凄い量の落ち葉。枯れ枝なども一緒に集める。斜面だから山な感じで作業出来てるけど平らな場所で作務衣を着てやってたら寺の坊主の朝の掃除みたい。そうそう、作務なんだ枯葉搔きは。と思うとすぐその気になる。坊主のような凛とした態度で枯葉搔きを。だが即席坊主なので凛としたのは続かない.....。修行は無しだから仕方ないけど暑い、汗が目にしみる、足がツルとか世俗的な事ばかりが頭の中で繰り返す。
人生、無駄にしてやしないか?
こんな事ばかりしていて。
純粋なる無駄な時間を味わっているんだと声高に叫んではいるものの、すぐこういう事を考えてしまう。いいのいいの純粋な無駄に一票を入れ続けるんだ。
どうなっても構うものか
たかが枯葉搔き....そんな純粋な無駄?とか小ムツカしい言ってやらなくても ......... 出来る。
これ以上は出来ん、とこまでやって今回は終了。
また来週。
けど枯葉搔きばかりしてるとまた薪が足りなくなる。
(小林)