本来は週末に今は福岡に暮らす女友達を誘って来村予定だったが急に現場確認が必要となり3日前倒しして来た川上村。
週末に向けて上京の準備していたであろう女友達は明日の一便に変更していらっしゃいと無茶な指令に答えて次の朝、羽田に降り立つ。流石、元スタイリストだけあって歳を取っても即応能力が高い。そんな彼女をモノレールの駅でピックアップして向かう川上村。季節は梅雨入り前、この時分の晴れ間はいいんだよと今は居なくなってしまった田渕さんの口癖。
その通り、日差しは暖かく風は涼しい山ならではの天気、そんな天気が続いた今回の山行き。こんな素晴らしい天気と光線に恵まれ、正に千載一遇の山体験。
今回は草刈りなどの山仕事に取りかかる前にやりたかったことが一つ。
mossのencoreが復刻されて発注していたのが手元に来た。
初張りは水源の森で既に済ませているが、この山のデッキにはあと2張りencoreが置いてあるから新しいのが届いたら3つ並べてみたいと思っていた。
今回、復刻されたのはありがたいことに自分が持っている2張りと同じ配色のバーガンディー。朝、テントから出た時にこの配色は目にやさしくて何晩か過ごす日程のキャンプではとてもいい。中で立てる利便性、朝起きた時に目に入る壮大な曲面、風抜けの素晴らしさ、良いところを言い出したらキリがない程の名作テント。
これがべたつきも臭いニオイとも無縁なサラサラ・コーティングになってる。
防水効果も良い(現代のテントだ当たり前)
これで故田渕義雄さんが取材でビル・モスへの取材時に持ち帰ったencore(日本上陸1号?)TOKITOのデザイナー吉田十紀人氏より譲り受けたボロencore/この個体はすでにベタつきすらなく臭いも薄くなってきている。
そして今回復刻を遂げた日本製現代版encoreの3張りが同じ配色で揃った。
同型、年式違いの3張りがデッキの上で並んで陽光を浴びている。
強烈に込み上げてくる多幸感が抑えられず顔は緩みっぱなし。
その後2日間、草刈りも上手い事、休みながらやって夜中の筋肉痛もなし。
労働力が一人分多いとゆったりとできる。急に前倒しで来て結果、正解。
さて、東京に帰ろう。
(小林)