06/10/*12 さなぎ

目の前の黒々とした掘り起こされた大量の土。
顔を近くにしてみると、いくつもいるいるカブトムシのさなぎ的な白い丸くなってるサナギ。杖の先で土を弾くとまた、土の中から出て来る白いサナギたち。ひょいと一つ摘んで、ポイと口に入れる。表皮がプチッと切れて中から弾け出る腹汁。口の中一杯に広がる新しい味覚か、旨い。


もう一つ、口へ。
今度は少し、大きかったせいか苦い けどグレープフルーツのような爽やかさもアル。森の中に集めた枝を捨てる用に重機で穴を掘ってもらった、その穴の横に掘り出した土が盛ってある。その土から見つけた森の果物たち。気がついたら、夢中になっていくつもいくつものサナギを食べ散らかしていた.........。カミさんに呼ばれるまで喰い続け、口の回りは腹汁がべっとり、けど旨いわ〜 。


作業の合間にうつらうつらしていたらしい。足元をみるとブーツのつま先に白いサナギが陽に晒されている。ひょいと摘まみ上げて、土の中に戻した。作業に戻らなきゃと、しゃがんでスコップを拾ったらゲップがでた、食べちゃいないけどグレープフルーツのような味がした ................。

(小林)

追記
鹿柵、西と東の2側面は製作終了。
背面はワイヤー吊るし、南側は村の柵と同仕様に。

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