06/27/*11 テントが空から降ってくる

梅雨の最中の2泊3日の川上村
目的地までの車中、僕ら夫婦の過酷な草刈りに決意は固い。

しかし、到着して芝刈り機を引っ張り出してみるとどうも車輪の回りが悪く刃の回転が足りない。手押し式なので無駄な汗が滴り落ちる。テキトーに伸びた芝を刈ると去年まではシャンシャン、シャンシャンと気持ちのいい刈り取り音を立てながら、刈られた芝と伸びた芝の対比を見ながらの作業が楽しかったんだけどね、少し車軸が曲がってしまっている......
やれやれ、リール刃を交換して何ヶ月も経ってないのに。しかし、この時期(2週放置でボウボウ)嫌でも草を刈らないと、背の低い自分は伸びた草に隠れて見つけてもらえない。伸びてしまった草は刈り払い機で刈っても絡み付いてハカが行かない。だから、ある程度定期的に刈る必要がある。芝刈り機が使いモンにならなくなったので、次の日は刈り払い機で草刈り、アツくてふらふらになりながら草を刈っていたけど、ギブアップ宣言。もー無理。苦しい事はこれくらいにして楽しい事を。


突然、頂ける事になったノースフェースのオーバルインテンションのごく初期のタイプ。色はイエロー×タン。内部は定番な臭気が充満。しかし、その他はオリジナルの状態がキレイに保たれている、しかし相当な回数、出撃したであろう経たり具合だ、いい感じ。バックミンスターフラーのテンセグリッティ/ジオデジック理論で作られている、ストームキングや2mドームと同じ。しかし、さすが1975年製だけあってフライをひっかけるゴム紐、そのゴムひもを止める金属製(!)の金具、ロッドを差し込むパーツも基本はミシン仕事で出来てる。現代のテントと比べたら第一回目のサンプルのような出来映え。今時のテントのような派手なコンビネーションカラーでもなくレインフライも本体の黄色と好対照のベージュで趣味いいわ。フグ提灯のような本体に被せるんだけど中途半端なかぶり具合もカワイイ。入り口のメッシュは網戸についてる防虫網のような色とザラツキ感、これも手作り感が漂う。

思っていたより2まわりくらい、小さく見える。

なんだか、プロダクト感が薄く、工夫の跡が偲ばれるサンプルのごとくだ、隣のストームキングとディティール見比べると、やたら面白い。合理的に未来を指向してるんだけどプロダクト感溢れる2mドームと並べると宇宙人が作った軽トラみたい、未完成ないい時代。

寝てみたいけど、この匂いを嗅ぎながら見る夢はどんな具合の夢だろう?
カミさんはすでに入室拒否の姿勢を強く打ち出している。
来週は一人でケミカルな夢を見る事になる。

(小林)

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