07/24/*11 草刈り、再び

巷では、TVのアナログ放送が終了の声がうるさく、ノルウェーで90人以上が射殺され、中国では新幹線事故で30人以上が亡くなり、エイミーワインバーグまで死んでいた、そして夜中の福島県沖でまたもや震度5弱の余震があった頃、僕らは山で何も知らずに草を刈っていた........。

雑草刈り、それはとても雑念など入り込む余地のない厳しい作業でもアル。
なぜ、毎週末に夫婦で草を刈っているのか?
アパートの隣人には毎週、山へ出掛けて何をする事がそんなにあるの?と聞かれても最近は草刈りばかりです。とも正直に答える事ができないくらい.....。草を刈っているときはそうは思わないんだけど、人に自分たちの行動を説明しなきゃならんときに、やや後ろめたい気持ちですなおに答えられない。

朝、起き抜けに犬と散歩に出掛ける、行きは先行して歩く犬の肛門を眺めながら下りで1kmくらい、帰りは同じ道を登りで、山並みに驚嘆しながらやはり1km。この帰りの登り道1キロが朝一には辛い。その後、コーヒー飲んで軽食を済まして、それぞれ勝手に自分の作業にとりかかる。

この時期は刈り払い機2台で離れた場所でそれぞれ草刈り。
美意識とか、環境問題への意識とかも刈り払い機に巻き取られて行く。

カヤとかススキはちょっと目を離すと林床に顔を出す。放っとけばいいかというと次の週にはその隣にもその先にもカヤやススキは再登場。ドンドン地下茎で勢力図を更新してくる。毎週来てるのにコウだから、2週間とか3週間に一度だと一体どうなってしまうんだろう?どうなるって、1年放置したら人の暮す景色が無くなるだけか。だから刈り続けなくてはいけない。山暮しは草刈り暮しとなる事も週末通いでは避けられないけど、カミさんの"私たち、公園の管理を任されてる夫婦モンみたい" との言葉に答える気力はもはや無い。

しかし、この草刈りの向こうにも大きな希望が詰まっている.........のか?

(小林)

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