作り立てのゲートを開けて場内に入る、どうやら鹿が入った形跡はないようだ。
法面や斜面に鹿の足跡の穴が無いという事は鹿柵が効いてるって事、いいじゃない投資効果も良好。踏み荒らされない事が確認できたので、斜面の土留めの為に蒔いた芝のタネが発芽して順調に育っている、これで大雨降っても、この芝の生えた部分の土が流されて行く事はない。やるか 初刈りを。
と言う事で目の前には、最寄りの家から借りてきた芝刈り機。来春にはこの斜面用に芝刈り機を買わなければいけない。しかし、どういったのがイイのか判らない、斜面だから乗用タイプは横倒しになってしまうので無理。自走式のロータリ式は触った事もなかったので最寄りの大先輩の家にあったこのロータリー・モアを思い出して借りてみた。いろんなタイプを借りて試して、それから買いたい。
手押しタイプでリール刃の製品しか使った事がなかったのでこの4サイクル・ガソリンエンジンで動くゴーカートのような車体を前に興奮状態。教えられた手順でエンジンスタート!エンジンは一発で掛かって快調な排気音だけど自走式のハズがほとんど自分では動かない........。
目の前の芝の斜面と芝刈り機を比べ見てエンジン付を手押しで刈るの、こりゃあ大変だわ、と一人で森の人と喋っている。
勝手に動くと思っていたから、手押し状態が確認され動機消沈。でも、とにかくやってみようじゃないと始めの一筋を刈ってみる、振り返れば斜面に引かれた一筋の刈り跡。ちょっと面白くなって来たけど照りつける太陽、標高が高めなので紫外線もたっぷり、暑いなぁ。勾配に対して横走りで斜面上部から行ったり来たりを繰り返す。
眉毛がほぼ無いので、どの体勢からも目に汗が流れ込む。強烈な陽射しの中の単純労働に凶悪な妄想が脳内放送されはじめるけど、芝刈り機の幅で延々と行ったり来たりしながら最後には斜面の下へたどり着く。途中、昼食休憩入れながらずっとやってもその日に完了は無理。翌朝、やり残し分のパートを刈って、芝刈り機など借りてるものを洗って返却。
感想としては自走式でも、もうちょっと馬力のある機種に。でもロータリー式の長所、短所はわかった。そう、自走してくれないと刈り込んだ斜面は一見キレイに見えるけど地面は鹿の踏み跡とモグラのトンネルで細かくデコボコ。草刈り機を実際に押してみると所々で窪みにハマって押しても動いてくれないので大汗をかくハメになった。
自走式(本当に自走するもの)を、もう一人の山の知人から借りて比べてみる事にしよう。それも斜面では自走しなかったら大問題。
(小林)