世の中はシルバーウィーク
しかし、2つの台風が日本列島に向かって来ているらしい。ヒドい天気にならなきゃいいけど と皆が思っていた週末。その悪天候が予想される中、40男2人が常念岳登山の前泊でデッキに寄ってくれた。2人ともやはり悪天候への予感と想像で期待と不安の入り交じった顔、そりゃそうだ無理も無い。焚き火を囲んでも星のない夜空を見上げて明日の苦行予想のネタで必要以上に盛り上がる。明け方前に出掛けて行く彼らを見送ってからまた寝袋に。
しかし、しかしだ、起きてみると晴天。台風が来てるんじゃなかったのか?
眩しい朝日に照らされてコーヒー飲みながら夫婦で2人の男の強運を讃える、そんな最高の天気。
そして、その夜の星空の見事さといったら、2人組が3,000m地点で見てる星はこんなもんじゃないんだろうなとか、夜になっても予想外の好天の話になると2人組を引き合いに出して、笑う。そんな素晴らしい大方の予想を裏切っての晴天がその次の日も続いた。
僕らは横目で見て見ない振りをしていた前の台風で林床に転がりまくる枝たちを集めて、今シーズン最後になるかもしれない芝刈りをした。
そして、天候は予想通り、崩れはじめる僕らは作業を切り上げて帰京。
2人組はこれまでの晴天から一転、嵐のピーク手前で山小屋の客、全員で下山してきたらしい。フルコースを楽しんだ陽気な声の報告が受話器の向こうから聞こえてた。
そして川上村のタネ蒔きを繰り返した斜面も帰京後再び、猛烈な雨に洗われたらしい。今年は種蒔きに関しては完全に負け。春を待つしかないって事なんでしょ、理解できます。
(小林)