カミさんはヤマグリやマツタケで毎週、腹を満たしている........それはまるで森を食い森に棲む生き物の生き様のようでもある。都会では意識したことはないけど井戸掘ったから、ここで飲んでるのはここの水、知らない土地から来る水じゃない、カミさんのように季節のクリ、マツタケ、など旬のその土地で生えたものを大量に食ってれば正に食うもん、飲むのんも川上村製。暮らすという事は体の中の体液も川上村製になるという事。そうやって体が土地のもんになってゆくというか身体が土地に染まってゆく感、つよし。
今回の山行きは友達連れて3人と1匹の2連泊、何もしないでデッキの上でごろごろ寝転がって紅葉を過剰摂取するために........。しかし着いてみると凄いと言えば凄いけど、いまひとつ物足りない色彩。もうちょいなんだよなぁ、でもきれいではあるからいいけど........。寝転がっていたいハズの自分は新設した作業道の仕上げと腐り木の処理で具合悪くなるくらいハッスルしてしまってフラツイてしか歩けない..............。
ユンケルの高いヤツを飲んで生気を回復させてから焚き火して、友人(女)の13週連続登頂や8週連続登頂の話をききながらヘェーとかウワァーとかばっかり言ってるうちに寝てた......。
その夜は雨、結構降ってたけど連続登頂の友人が寝たしたMSRのテントはシーリングのテープがぼろぼろになってたから染み込んでいるんじゃないかと気にしてたけど寝てしまっていた......。翌朝、聞いたらバッチリ染み込んでシュラフはびしょびしょになっていたらしい、やはり。僕らの寝床のSpring Barはタープのレインコートを着せたので浸水は何とか免れた。
降ったり止んだりの空模様の翌朝はテントを撤収するタイミングを逸して、強くなって行く雨空を3人で眺めながらため息。遠くの畑では最後の白菜の収穫をする声が聞こえる。天気はイイに越したことはないけど、くるくると曇り、雨、晴間を繰り返す天気も秋だと思えば寛げる。
来週は晴れてくれるといいけど、紅葉は終わっていそうだな。濡れたテントやタープはそのまま薪棚に掛けて帰る事にした。
そうそう、mossのアンコールは本日ポール、本体ともに崩壊した、泣けるけど仕方ない..........、もう20年以上経ってるんだから、紫外線でどこもかしこもボロボロになっていた、さよならアンコール..。2人で過すテントを選べと言われたら迷わずにアンコールだと思う、もうあの中で朝起きる事もないと思うと凄くさみしい気持ちで一杯です。素晴らしいデザインのプロダクトでした、さよなら。
(小林)