2泊3日、以前よりクドく誘っていたゲスト2名と連れ立って川上村へ。初日は曇りそして寒い。紅葉はピークをやや過ぎたあたり......。こういった日は眩しい日差しがないと盛り上がらない、明日、明後日とアメリカ人のカメラマンが取材で来場する予定なので曇り空の下、友人たちと2mドームを立てる。ここんところmossのアンコールが定宿だったので2mドームに寝るのは2ヶ月ぶりか、割れていたポールなども新調してシュラフ、テーブル、ランタンなど運び込んでの寝床作りが楽しい,やはり2mドームは面倒くさいけど立てると楽しい。友人たちの寝室はMSRのストームキングに似たヤツで大小混成のドーム村になった。続いて、ファイヤーピットに今回彼らからプレゼントされたMSRのパビリオンというデカいタープを張ってもらう(もちろん苦手なので参加せず)想像してたよりずーっと場所にハマって見える、いい景色。そんな調子でデッキの上やファイヤーピットはとても賑やか。秋の盛りを過ぎた黄色い景色にはナイロンの赤や黄色がケバくて、これまたイイ。その夜は焚き火、おでん、酩酊、爆睡の4ストロークで終了。
2日目の明け方、温度計の表示は−3℃。明け方の景色は全ての物が白くなってる、霜だ。土が露出してるところは長い霜柱の群生地の様相を呈している確か去年は11月4日に初雪だったから寒くて当たり前か。2mドームもフライシートは白く霜が付いてる。だけど.......空はもの凄い晴れ方、この秋一番といってもいいくらい、ピークを過ぎたかに見えた紅葉も澄んだ空気と強い日差しで今シーズン最高の見え方です、ナメた発言してすみません。とても凄い景色にちょっと油断すると吸い込まれそうな、そんな天気。横殴りの日差しが独特の色彩を演出してる。そうこうするうちにカメラマンが途中合流したプレスの石井くんともども到着。みんないい天気だねぇと口々に言いながら車を降りてくる。昨日迄の寒い寒い風もおさまって無風状態の中、気まぐれにハラハラ散る落ち葉がイイ効果を生んでる
今回は撮影といっても普段通りにウダウダしてるのを撮るらしいので面倒な事はあまりないハズ。カメラマンに"今日は何をする予定なんだ"と聞かれても紅葉ながら何もしない為に今日は来たというとすこし落胆の様子、岩登ったりチェーンソウでバッサバッサと丸太切る場面が必要だったのか?"愛想ないけど、今回は何もしないのが目的なんだ"何もしない僕らを無視して黙々と撮影は進み、僕らの酔いも黙々と進んで2日目が終了。
最終日は友人たちも帰って石井くんと全アイテム引っ張り出して昨日から続いている快晴の下、大陰干し大会に。先週、濡れたままで放置した綿のテントやタープもキレイにカラッと、お仕舞い。
そんな昼頃、デッキに車で来訪者がひとり.........
あっ、田淵さんだ!
昨晩、カメラマンたちを近くのゲストハウスまで送った時に偶然そこに居合わせた田淵さん、明日寄れれば行くよと言っていたのが本当に来てくれた。このデッキから一番近い民家が田淵さん宅なんだけど、近くだろうが普通はこんな深いとこまで誰も来たりしないんだ、だから田淵さん初登場、みんなでワイワイ楽しい時間を最高の日差しの中で過した。天気といい、田淵さんといい、幸福な偶然が全開だった....。
(小林)