取材を受ける為に前乗りで来た川上村。
改修工事はまだ続いている、腐っていた階段も架け替えが終わり、隙間だらけになっていたキッチン棟の床も詰めて張り直しが完了。そんな進捗がある。
改修工事の遅れで引き延ばしていた、今回の取材は、紅葉の背景が先方からの条件だったので、この週以降では景色から葉っぱがなくなってしまう。でも改修工事は終わっていないからキッチン棟にはまだガラスが嵌ってい無い状態。
窓無いですよ、と編集の人に言っても紅葉のこともあるから窓がなくて寒くても構わないというので決行される事になった。
今回の取材は故田渕義雄さんも以前ブログを書いていたファイヤーサイドのウェブ上で新しく始まった"火と人と"という連載の為。ファイヤーサイドの創業者のポールは田渕さん夫婦の古くからの盟友、そして連載の記事
を書いているのは辣腕編集者として鳴らした真野さん、実は田渕さんの奥さんでもある人よく知る顔がからむ特別な案件......。
我々夫婦にとってこの取材を受けるのは現在までの"山物語"を総括するような事に思えた。
田渕さんの著書を読んで川上村を知った事。買った土地に生えている樹々を燃料に暮らせるか(他から薪を買わない燃料費支出ゼロ)という実験課題があった事。
チェーンソウの目立てをYOUTUBE見て分かったような気になってやっていたら田渕さんに笑われた事など自分たちが川上村に辿り着くまでの"山物語"を色々と話した。
取材を受けた後、片ずけして山を降りる帰路秋晴れの山並みに田渕さんのいろんな表情や声を思い出して、黄色に色ずく山並みを見ながら思う
もとわと言えば、田渕さんが
本で誘うから来たんですよ、この山は。
本を読んで人生の方向が変わる事もある。
(小林)