30〜40cmくらいの長さに伐った丸太が場内いたるとこに積んである。前にも書いた通り、一通り集めたのであとは割るだけとなった。斜面一面に転がっていた倒木の掃除がやっと一区切りがついたと言う事。ここ迄来るだけで体力的にはギリギリだったけどなんとか持った.....
こうして、毎週キャンプしてるうちに朝日の上がる方角とか日の沈んで行く方角の移り変り、場内の獣道、斜面の細かな起伏などが体で覚えることができる。そうやってここで暮してからやっとデッキなどの構造物のプランに向き合える。どの場所に、どの方角に、どういったものをどの程度の規模でとかね。キャンプと森の掃除を繰り返しながら土地に馴染みが出てから何をするかを決めたかった。それがヨソ者が森に入って行く時の森に対しての礼儀ような気がしていたんだろうなぁ、たぶん。
相談していた建築家の友人には森を手に入れる直前から現場を見てもらっていたんだけど、過密林だったおかげで間伐と倒木の集積が終わって見通しが利く状態になってみて初めてどんな土地だったのか全体像がやっと見渡せるようになった。
林床がすっきりしたので場内の傾斜を10mグリッドで測量してもらう事にした、そうして場内の測量データから等高線模型を作ってもらう事が目的。お金は余分に掛かるけどこれで最適な場所を俯瞰で見ながら皆で決められる、土地の表情を知るとても大事な授業みたいなもん。周りの人は金かかるからヤメろと言われたけど自分には大切な通過儀礼なので割愛するわけにはいかない、いいじゃない等高線の起伏がわかる土地の模型、お楽しみ的にはマストアイテムなので人の警告は無視。それに、まだこの時点ではこの後、井戸掘りで予想外のお金が掛かるのをまだ知らなかったから.........。
そして発砲スチロールで作られた土地の等高線模型が届く、届いてみて一旦はウォーとなるが、配置するもので確定してるモノはノースフェイスの2mドーム2張りのみ、だから始めの頃の写真はドームが2つとデッキが2面、これを模型の上であっちに置いたりこっちに並べてみたりしながら、容量とか角度とか考えながら、あれやこれやと基本配置が積み上がって行った。
(小林)