6月に始まった改修工事も延びに延び遂に年末になってしまった、まだ細かい箇所が相当残っている...。
今回はキッチン棟内は一旦、工事終了との事なのでカミさんがカーテンレールの長さを測りたくてウズウズしているから、やって来た川上村。
窓ガラスもはまり日差しを受けて暖かいキッチン。さて、道具小屋へ避難させたキッチン系の道具の大移動をする。ラグを敷きベンチを運び食器や鍋の入ったカゴを並べストーブ脇に薪を積んでなんとかいつも通りに戻った。
これでストーブが温まったら改修工事の断熱効果の成果を確認できる。
キッチン棟には床と天井の隙間に断熱材を敷き隙間風と雨水対策で外壁に板を張った、そんな改修工事後初、果たして工事の成果はどんなんだろうと期待も膨らむ、そして着火。
薪に火が周り安定してきた、室内の気温が18℃になったあたりでハッキリと室内の暖気が籠っているのがわかる、つまり暖かい。
夫婦で歓喜の涙を流しながら、隙間風と暴力的寒さに耐えた厳冬期の日々を思い出す......。
がしかし待てよ
暖かさの感じが以前と違う、これまでは室内温度が20℃以上になっても頭がボワっとはしなかった、こもった暖気の中ではなく例えば焚き火のそばにいる時の頭はボワっとせず、抜けがあるアノ感じと違う。
断熱材と2重ガラスで囲まれるとそんな抜け感が無い。
で、思った
15年前にこの施設を建てるときに別荘的な考えで断熱材で囲ったり2重ガラスなどを装備した場所にしないで本当に良かったと。
寒い、寒い思いを夫婦で一緒に耐えて来たことは我々夫婦の共通体験、それが連帯感などを生んだと思う。
そして、15年もよく馴染んでいる施設に今迄まで無かったガラス窓がやって来た、コレまでは建具には薄いFRPの波板が一枚だけで内側からは見えなかった外の景色が見えるようになった。
よく知った場所で初めて見る景色.....。
来年は此処でどんな山暮らしが待っているんだろう、どんな景色に巡り会えるのか.....。
早く終わんないかな改修工事。
(小林)