12/19/*11 間伐 第三週目

誰か他の人がやってる間伐事情でも見ようと検索するものの、そんなに都合良く個人で間伐している人のブログに辿り着く訳も無く、パズルのピッタリとハマるピースを捜すかの如くの所在無い東京での日々。


そして、この週末。
木こりの人にレクチャーは受けたとは言え、2本同じような樹が列んでいて、どちらかを伐る時、どっちを選べばいいのか とか細かいが、しかし大事な要領のようなもんを、他の人はどうしてるか覗いて見たい。林業のプロ達がやる間伐のYoutubeはあるんだけど、どれもこれも自分の見たいものとちょっと違う。

園芸と林業のあいだの曖昧な領域だからね、曖昧だろうが中途半端だろうが、仕方が無い.........
目の前のカラマツの植林を過密な状態から救い出さねばならないが、自己流なので不安は付いて回る。

この間伐と言うのはやってみて判る、選民主義的な瞬間があって、なんかいつも気が引ける。つまり、人間の都合で植林した樹を劣勢木と優勢木に選別して、優勢保護をして行く発育不良の樹を選別をしたらチェーンソウで伐って樹の命を頂く。切り倒す量が多い、林や森の単位だとハイ、あんたはもうダメ、死んでもらう。ハイ、あんたは生き続けてヨシ。と選別を繰り返す、即席裁判官にならなきゃならん
だから、カラマツ林の中でそんな事を考えて気が引ける。

自分にどうして生きる個体と殺す個体を選別する権利があるんだ、一体なに様のつもりなんだ、と内なる声がひびく。相手は劣勢木に見えるだろうが、40年間この林で頑張って生き続けて来たんだ。近年、突然他の土地から来て、我が物顔でジャンジャン伐っていいのかよ。

そんな複雑な事を堂々巡りで考えてる状態でフッと足元をみると林床に散らばるカラマツの枝の影に鹿の角のようなものが見えた、拾い上げるとやっぱり鹿の角だ。

小学生の頃、鉄砲撃ちだった祖父の狩り場で過した長い休みに、森の中に行けば、大きな鹿の角が落ちてる。毎年、落ちては生え変わるからきっと沢山見つかるぞ、と祖父に言われ、鹿の角欲しさに懸命に捜すものの、遂に小学生、中学生時代に山中で見つける事は出来ず仕舞いだった鹿の角。その角を40年経って、あっけなく簡単に見つける事ができた。

落ちていた角は右だけ。
勝手に角は左右とも同じ場所に落ちてると考えてた。
そりゃあ、片方だけだよね 以外と残念。

(小林)

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