12/27/*10 朝-10℃

空気中の水分は全て凍ってしまったかのような強乾燥ゾーンのような空気。
場内は融け残った雪の上に凄い数の枯れ枝が落ちている、梢の折れた樹もある。土地の人に聞けば到着前日は外に出るのが怖いような猛烈な風が吹いていたとの事。日本海側で大雪が降ると、ここ川上あたりでは大風が吹き荒れるらしい。到着後、すぐボイラーやストーブに薪を入れてもすぐには暖かくなる訳もない。すきま風に震えながらも段々と温度計の表示が0.1℃づつ上がって行く祈るような気持ちで表示を見ながら体も0,1℃つづ暖まって行くような気がしたけど体は随分それから時間が経たないと暖かくなってこない。

寒さに凍えていると問題発生。前回撤収時に水抜きと排管に不凍液を入れて凍結防止対策は順序通りやったのに排水管がどこかで凍っていて水が流れないボイラーも水温が上がってきているのに配管が何処かで凍っていて出て来ない。ストーブの上に置いたヤカンのお湯で配管の怪しい所にお湯掛け続けて暫くしてやっとお湯が蛇口から出て来た、そうこうするうちに排管の凍った箇所も融けて順調な排水。そう、到着したからってすぐに何かを始められる訳じゃない、お湯もでてこなきゃあ、排水もされず想像してるようには、どうにもいつも事は運ばない。"予想外の事態"はこのニワカ山暮しのご褒美でもあるので、まぁいいんだけど。

一応、大掃除をするようなつもりで来た今回の川上村。道具小屋の中は結構な散らかり具合、全アイテムとにかく外へ。道具たちを引っ張り出して整理し直し、ここでの暮しには不向きな事が判った様々な用品や壊れて修繕不可能な状態になったものなどを車の後に積んで行く。張りっぱなしのテント(寝室)の中も一旦、全部外にへ。こうやって一年の破片みたいな様々なかけらを掃いたり集めたりしながらいろいろと思い出したりして、燃やせるモノはボイラーの中に入れて行く。テキトーに整理をして新しい納めかたに直して外に出した道具を中に戻して、なんとか大掃除終了。

暦の上では峠を越したんだろうけど、ここではこれからが厳冬期。年が明けてもいろんな"予想外の事態"に揉んでもらう事になる、よろしく。

(小林)

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