9/26/*11 季節の終わりとNHK

どうもこうも無く,いきなり季節が変わった事を告げられた、そんな週末。
ちょっと居眠りして駅員に起こされ見渡してみると暖かい季節の終点だった、そんな感じ。

季節の変わり目は、そんな感じに唐突にやって来る。

寒さに体も精神も馴れていないから、起きたらさっさと作業を始めないと体が動かない。早い時間から定番作業の薪の製作、運搬、積み上げに精を出す。これからは使う薪の量が増える季節、モクモクと薪を貯める、積み上がった薪は冬に向けて心細くなる気持ちに盛大に火をつけてくれる。そう、積み上がった薪さえあれば心は安らぐ。だから、今週も書き留める事ないほど薪の製作、運搬、積み上げのくりかえし。

なにしろ、先日の台風は昭和58年の台風の時以来の大雨だったらしく、知人は現在も水道管ごと流されて、現在も断水中。その知人宅に台風の被害のお見舞いがてら寄った。久しぶりに見た面白い番組だったよと、森林作業の大先輩が言う、25日放送のNHKスペシャルの話で盛り上がる。

放映された番組はNHKスペシャル 「クニ子おばばと不思議の森」
森作業の新ネタに飢えていたから、すぐにでも見たい欲求に駆られながら途中、初冠雪した"お富士さん"にも高速道路上から挨拶して帰路につく。

帰宅後すぐ、NHKオンデマンドで見た。
65年前に宮崎の山村に嫁に来て以来、毎年続く焼畑を山を移しながら続けている、鉄人のようなオバアちゃん。10月9日まで210円で見る事が出来る。凄い!自分とは大変、遠〜い話だけど大切な考え方の基本は、すべて詰まっている気がした。金払って見ても見るべきだ、びっくりした。土地、季節や時間の観念など、もっと広大な視野があると覗き見れたような番組、オバアちゃんの知力か、特殊撮影のNHKの底力か、

自立とは,と壮大な事をボケた頭で考える。

(小林)

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